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機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島 比べてしまうと気になるものの、見た後の清々しさがあり [面白かった映画やアニメ]

数年前に、最初の『機動戦士ガンダム』を全話見ました。1979年に放送されたTVアニメだけに映像に古さはあるんですが、印象に残る面白さがありました。

それと映画『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』を比べてしまうと、物語は楽しめるものだったのですが、キャラクターの別人感が、どうしてもあります。

この映画でも、アムロ・レイやブライト・ノアなど登場人物が重なるところがあり、こんなことを言うかなというセリフがあったり、ノリの違いも感じられます。

なんとなく、ビシッとしていない緩さがあり、これがシビアになり過ぎず、今時なようにも思えるんですが。戦闘の合間に、子供達のほのぼのとしたシーンがあったり、この緩急は、心地良かったです。

最初のガンダムの場合、ジオン側に上下関係の規律がしっかりあり、そこに軍人らしい凛々しさ、格好良さがあるんですが、そういう雰囲気は弱めです。あえて、軍人ぽさを出さないよう、控えめにしているのかもしれません。

40年以上も前の機動戦士ガンダムが、今でも、新作が作られるくらいなので、それは、キャラクターも変わるかなとも思えるんですが。BGMには、当時のようなものもあり、改めて良さが感じられます。

『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』の終盤は、時代劇を彷彿とさせるところもあり、遊び心というか、ユニークさがあります。

こういう展開が、どこか好きなところに、日本人らしさがあるのかもしれません。ただ、戦闘シーン自体は、少なめです。

最初の『機動戦士ガンダム』、『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』、『機動戦士ガンダム サンダーボルト』、そして、『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』の4つなら、最初の『機動戦士ガンダム』が群を抜いていいのですが、その次が、『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』です。

『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』は、最初のガンダムの感じが、この3つの中なら、まだある方です。

『THE ORIGIN』は、一方的に強過ぎる展開が多く、最初の機動戦士ガンダムとのモビルスーツの話がつながらないのも気になります。『サンダーボルト』は、辛気臭く、暗過ぎていて、好みが分かれそうです。

『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』は、物悲しさや悲壮感もなく、丸く収まる物語で見た後に清々しさがありました。

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