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電気代が高く節電 体感温度を下げれば、より涼しく快適に、弱冷房除湿なら冷房よりも電気代が安くなるかも [電気代が高く節電]

熱中症を避けるためにも、暑い日は、エアコンを使ってくださいとよく言われるのですが。ここで、気になるのが、冷房がいいのか、除湿がいいのか。

大分前に見たテレビ番組で、消費電力が高いのは、冷房よりも除湿という話を聞いたことがあり、それ以来、冷房をよく使うようにしていたのですが。

調べたところ、除湿には、『再熱除湿』と『弱冷房除湿』があり、どちらを使っているかで話が違ってくることが分かりました。

『再熱除湿』は、吸い込んだ空気を冷やして、空気に含んだ水分を結露させて取り除き、その冷えた空気を温めてからエアコンの外へ出すタイプです。空気を冷やした後に、温めてもいるため、その分、電気代がかかります。

再熱除湿があるエアコンは、どちらかと言うと金額が高めなものに付いているという印象があります。利点は、梅雨の時期など、湿度は高いけれども部屋の温度は低い時に、部屋を冷やさずに除湿できるところです。

現在、一般的に広く使われているのは、『弱冷房除湿』です。こちらは、吸い込んだ空気を冷やして、水分を結露で取り除き、その後、温めずに、そのまま冷風で出すというものです。弱冷房除湿の除湿能力は、再熱除湿ほどではないものの、消費電力が低いという特徴があります。

冷房、再熱除湿、弱冷房除湿の3つを消費電力で比べると、弱冷房除湿 < 冷房 < 再熱除湿と言われているのですが。弱冷房除湿と冷房は、ほぼ同じ、大した差はないようです。

どのような時に、冷房と除湿を使い分けるかなのですが。室温を速やかに下げたければ『冷房』、室温よりも湿度を下げたければ『除湿』になります。

エアコンのリモコンを見たところ、設定温度はあるものの、湿度の設定で、何%というものがありません。私が使っているエアコンでは、弱冷房除湿を使うと、設定温度と室温が近くなると運転が停止するようになっていました。

例えば、設定温度が28℃なら、室温が28.5℃くらいになると除湿運転が止まり、湿度は57%となります。除湿目的で弱冷房除湿を使っても、設定温度も守るため、設定温度を無視して、除湿し続けることはないです。室温をそのまま保ちながら、より除湿したいとなると、再熱除湿となるのが分かります。

湿度の違いで大きく変わるのが、体感温度です。体感温度は、湿度が高ければ高いほど上がり、低ければ低いほど下がるという性質があります。これは、実際の温度よりも、暑く感じたり涼しく感じたりというもので、ここに節電のポイントがありそうです。

体感温度の計算方法は、いくつかあるのですが。中でも、広く知られてそうな『ミスナール改良版』で考えると、気温が30℃、風速なし(0 m/s)の場合、湿度が80%では、体感温度は29.1℃、60%なら27.5℃、40%なら25.9℃。気温が30℃の場合、湿度が10%下がれば、体感温度は、0.8℃ほど下がることになります。

例えば、弱冷房除湿を使い、31℃の室温が29℃に、湿度が57%から47%に下がれば、体感温度は、25.8℃になり、除湿した方が涼しく感じられそうです。エアコンには、冷風もあるため、風速が秒速0.2mなら、さらに体感温度が下がり、25.1℃になります。

こう考えると、冷房で温度を下げて、湿度が高い状態よりも、除湿で温度と湿度を下げた方が、体感温度が大きく下がる分、快適さが得られやすいことになります。同じくらいの電力でより涼しく感じるなら、冷房よりも除湿となりそうです。

除湿を使うようになり、個人的に感じたことなのですが。湿度が低い状態の方が、エアコンを止めた後でも、不快な暑さを感じるまでの時間が長い印象があります。

体で感じる涼しさ、体感温度を上手く活用すれば、より涼しく感じられる分、快適さが増します。熱中症を避けながら、消費電力も抑え、より快適にというのも、狙えそうな気がします。


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