ゆがんだ床を骨組みから直す 電動工具でいるものいらなかったもの、個人で修理と業者さんで費用を比べると [ゆがんだ床を骨組みから直す]
買った電動工具は、『10.8V 充電式 マルチツール セット T-MT108V-SET』、『アイリスオーヤマ 充電式 レシプロソー 電動のこぎり』、『アイリスオーヤマ コードレス 丸のこ』、『京セラ(Kyocera) 旧リョービ 充電式インパクトドライバ BID-1805』です。
この中で無くてはならいのが、『インパクトドライバ』です。インパクトドライバは、電動ドライバーに押し込むような衝撃も加えられるものです。ネジを回すだけの電動ドライバーとは、全く違うものです。
これが、絶対に必要な理由なのですが。骨組みの角材は、長いスクリューネジで固定することで、外れにくく、頑丈になります。
このネジの長さが、5cm以上はあるため、手でドライバーを回して入れていたら、とんでもない時間がかかり、かなりの力も必要なため、インパクトドライバーは、必須です。
問題は、残る3つの工具です。『電動のこぎり』は、ノコギリの手間を減らすものなのですが、床下修理の骨組みくらいだと、数えるほどしか切ることがなく、普通のノコギリでも十分でした。
『電動のこぎり』は、切る木材をしっかり固定しないと綺麗に切れず、かなりの振動もあり、ちょっと使い難いなと感じました。
『マルチツール』は、床下の解体で、クギがサビて抜けない時に、固定する角材と角材の間に平らな金属のヘラのようなものを押し込み、サビたクギを途中から切断するために使います。
これが、クギの状態次第なところがあり、上手くクギが切断できることもあれば、クギがしっかりしていて、切断できないこともあります。
マルチツールも、どれも同じではなく、振動数に違いがあります。今回、使ったマルチツールでは、4割くらいのクギが切断でき、残る6割は、どうやっても、切断できませんでした。
クギが抜けなかったら、どうするかなのですが。クギで固定された部分を残して、ノコギリなどで切れるところから切って外すことになります。
『丸のこ』は、骨組みの上に敷く合板をカットする時に使うのですが。これは、ある程度の広さと平らな作業スペースが必要になり、真っすぐ切るには、コツも必要です。
初めてで、どこまでやれるかと考えた時に、ホームセンターで切ってもらった方が間違いないとなり、全て合板をカットしてもらいました。
ホームセンターで、タテ何センチ、ヨコ何センチを伝えて切ってもらうのですが。その費用は、全部切ってもらっても、3000円くらいです。
後から分かったのですが、スタイロフォームも切れるらしく、骨組みの角材も切ってもらえば、電動工具は、インパクトドライバーだけで済んだかもしれません。
かなり細かく測って、合板のサイズを決めたのですが。それでも、実際に、現場ではめると、上手くハマらないこともあり、そんな時は、鉋(かんな)で削ったり、余分なところをノコギリで切ったり。
私たちのような日曜大工もしないような素人だと、木材を真っすぐ切るのは、難しそうです。しかも、真っすぐの長さが長ければ長いほど難しくなります。
それなら、ホームセンターの大きな専用機械で切った方が、間違いないです。ある程度の大きさにカットしてあれば、そこから、修正するのは、簡単です。
床下修理が、その部屋だけなら、電動工具をできるだけ買わず、ホームセンターを上手く活用した方が、時短にもなり、比較的デキも良くなります。
もし、次から次へと修理していくなら、電動工具を買って、使いこなした方が、ホームセンターでいちいち切ってもらうようりも割安になり、お得になります。
どのくらい使うかが、どれだけ電動工具を買い揃えるかのポイントになりそうですが。いつ使うか分からないから、電動工具を揃えたいという兄の考えも分かります。
気になるのが、業者さんにお願いした時と個人でやった時で、どれほどかかる費用が違うかなのですが。業者さんとは、デキが違うため、単純に比較できないものの、かなりの差があります。
6畳間(3坪)の床下リフォームを業者さんに頼んだ場合、骨組みで根太(ねだ 横の細い角材)と大引(おおびき 2本の太い角材)の交換が20万円から、床下に調湿剤を入れるのに7万円ほど、シロアリ対策で2万円ほど、床を剥がしての断熱リフォームが11万円ほどになり、合計で40万円になります。
ただ、この金額は、設定されている価格帯で一番低い方に合わせて計算したものです。実際には、これ以上かかる可能性が高いです。
骨組みの交換で、20万円からは高いと感じるかもしれませんが。この骨組みは、家の作りに合わせて作り替える必要があり、その分、手間がかかるからだと思います。
この床下修理を自分たちでやれば、前回書いた材料費10万円ほど、正直、買い過ぎた感がある電動工具代5万円ほどを足しても、全部で15万円で済んだことになります。
素人ながら、業者さんのYouTubeを参考に見様見真似で床下修理したものですが、大分、動画を見たこともあり、平らで頑丈な床ができ、かなりお得にリフォームできました。多少の手間はあったのですが、これだけ費用に大きな差があると、やった甲斐がありました。
そういえば、11月末から床下修理を始めたからか、ほとんど虫を見かけませんでした。飛び跳ねる虫のカマドウマを1匹、見かけただけです。
|
|
|
|
ゆがんだ床を骨組みから直す いろいろ加え時間がかかったものの無事に完成、床下も自分で直せる [ゆがんだ床を骨組みから直す]
兄も私も、日曜大工というものをほとんどしたことがなく、まったくのド素人です。畳をはがし、床の板を外して、初めて状態が分かるため、始めたタイミングが悪かったかもしれません。
兄も、最初は、骨組みには問題なく、上にのっている板だけ変えれば済むんじゃないかと考えていたようです。それが、板を外したところ、骨組みが折れたり腐っていて、これには驚いていました。
兄は、せっかくだからと床下に調湿剤を敷いたり、断熱材のスタイロフォームも入れ、防虫剤を木材に塗るなど、もともとの作りになかったものを次々と加え、その都度、調べながらなため、だから、これだけ時間が、かかったところもあります。
もともとの状態、ふにゃふにゃの床下を直すだけなら、骨組みからでも段取りさえ分かれば、個人でも4日もあればできそうです。
個人的なイメージなのですが。最初、床下を作り替えるくらいだと重い建材を運び、額に汗して、いろいろやるようなものじゃないかと思っていたんです。
それが実際にやってみると、床下の一番下にある一番重い角材でも、男二人なら難なく運べるくらい。ガタイがいい人だったら、一人でも運べそうです。
骨組みに使った角材、断熱材のスタイロフォーム、合板は、近くにあったホームセンターで購入しています。そこから、無料でトラックを借り、建材を運びました。
角材は、もともと使われていた角材のサイズを調べ、そのサイズと同じものを買い揃えることになります。部屋の床下は、縦と横に角材を組むのですが、家を建てた時に作られた部屋の枠があり、その枠に角材を通すため、サイズを合わせなければなりません。
角材を必要な長さに切り、以前、書いたのですが、その角材に防虫・防腐剤『クレオトップ』を塗り、それが乾いたら、床を支える骨組み作りです。
束という角材を支える足を立て、それを『束職人』というボンドで束石と接着し、固定します。
その下に防湿シート『床下調湿剤 床下カラッと 専用 強力防湿シート 1本』を貼り、調湿剤『床下カラッと 敷き込みタイプ 床下調湿材』をまきます。
次に、断熱材のスタイロフォームを角材の間に挟むように切り、『WZピン 18個入 厚さ 50mm』で固定。
後は、その上に、合板のコンパネを敷いて、釘で固定し、床下は完成です。
ちょっと大雑把な計算になりますが、6畳間の床下を骨組みから直した時の材料費は、床下だけなら、5万円ほど。これに、断熱材のスタイロフォームを加えると+1万5000円くらい、床下乾燥で調湿剤をまくと+3万円くらいです。
今回、いろいろやったのですが、材料費だけなら、10万円ほどかかった計算になります。兄は、他の部屋も直したいらしく、それで、床下乾燥と断熱材もやったのですが。もし、床下が頑丈で平らにしたいだけなら、半分の5万円で済みそうです。
床下乾燥や断熱材は、家全体だったら、大きな効果があるのですが、一部屋だけでは、正直、効果は薄いです。兄は、やる気ですが、仕事で忙しいこともあり、正直、他の部屋の床下修理までするか怪しく。これなら、床下乾燥と断熱材は、無くても良かったかもしれません。
この金額は、材料費だけなため、これに、電動工具代が加わります。素人でも、それなりにやれたのは、電動工具を揃えたからなのですが、それでも、必要なものもあれば、これは、無くてもよかったものもあります。
次回は、床下修理のために買い揃えた電動工具の話です。使ってみて、初めて分かることも多く、いろいろ考えるところがあります。
|
|
|
|
新品価格 |
ゆがんだ床を骨組みから直す 断熱材のスタイロフォームも扱いやすく、これなら、いろいろやれそうな [ゆがんだ床を骨組みから直す]
断熱材は、家の外側に面する壁や床に取り付け、温かさや冷気が伝わる早さを遅らせるものです。夏なら、外からの熱を抑えたり、冬なら部屋の外へ逃げる熱を抑えたりします。
業者さんが工事するYouTube動画を見ると、断熱材もいろいろあるのですが、すき間なくはめ込むこともあり、スタイロフォームでもカットの仕方がいろいろあるなど、ちょっと面倒そうに見えました。
いろいろ試してみたところ、個人的には、大きめのカッターで、3~4回に分けて、少しずつ深くカットすれば、思った通りのサイズになり、カットした時に出る粉も少なめです。
カッターを深く入れ、一気に切ろうとすると、刃がスタイロフォームに挟まって重くなり。パン切りナイフも試したところ、切った時の断熱材の粉が多い割には、思ったほど切れやすくないです。
格子状に木材を並べているのですが、リフォームなため、傷んだ木材が抜き取れず、途中で切った部分もあるため、細い木材を並べた間隔が、等間隔ではなく、それに合わせて、スタイロフォームも切っています。
スタイロフォームは、1枚で切り出さなければならない訳でもなく、二つを合わせてはめ込んでも問題ないです。ただ、はめ込んだだけだと、何かの拍子に外れる可能性があるため、Zピンを使います。
Zピンは、木材にZ状のフックを取り付け、そこに、スタイロフォームをかけ、外れにくくするものです。購入した『WZピン 18個入 厚さ 50mm』は、真ん中を曲げると簡単に2つに割れます。後は、断熱材を下から支えるように、木材に取り付けるだけです。
スタイロフォームは、思ったよりも扱いやすく、簡単に取り付けられました。床下に続き、壁もできれば、かなりの断熱効果が期待できそうです。
|
|
ゆがんだ床を骨組みから直す リフォームならではの手間もあり、それでも動画を見れば [ゆがんだ床を骨組みから直す]
建物の一部だけ作り変えるリフォームの場合、もともとの建材が、どうしても取り除くことができず、状況に合わせて変えながらとなり、ここに素人だと難しく感じるポイントがありそうです。
それでも、YouTubeでリフォーム業者さんの作業動画を見ているため、抑えなければならないポイント、床を支えるには、どのくらい組んだ状態にしなければならないかなど、目で見てマネできるため、素人でも、結構、近いものができていると思います。
業者さんに頼んでも、どの程度、しっかりやるかは、人それぞれ。しかも、床ができてしまえば、床下を見ることもないため、業者さん次第になります。
施工中の状況を見ても、素人では、良し悪しが簡単には判断できません。それなら、素人で時間がかかっても、一生懸命やった方が、手抜きする業者さんよりは、大分良さそうです。
素人な分、基本的な知識や経験はないものの、動画で見た通りに作ろうとするため、足りない部分が、なんとなく補えてそうな気もします。
道具は、動画で見て、業者さんが勧めるものを選んでいます。床下を6本の太く短い木を立てて支えているのですが、その下には、『束職人』という接着剤を使ったりしています。
先々週、必要な長さに木材を切り、それに防腐・防虫の『クレオトップ』を塗り、先週は、床下の地面に防湿シートを張り、床下調湿剤をまき、一部、断熱材も付けました。
防腐・防虫剤の『クレオトップ』(ブラウン)は、木材に塗ると黒っぽくなり、ニオイは、木酢液っぽい感じですが、数日で臭わないくらいになります。
油性なため、塗った直後は、油っぽい感じで手に付き、塗ると乾くまで、3時間ほどかかります。これを2回塗りました。塗った直後は、色は黒っぽいのですが、数日後には、その黒さが薄くなります。
表面の油っぽいのも、乾燥しきった状態だと、触ってもベタベタは無いため、たぶん、しみ込んでいるんだと思います。
防腐は、もちろんですが、見た感じ、防虫効果も、結構、ありそうです。金属の容器にも、防腐、防虫、防カビと書かれています。今回、多めに塗っても半分以上は残りそうで、量の割に安く、かなりコスパが良いです。
防湿シート『みやちゅう 床下調湿剤 床下カラッと 専用 強力防湿シート』を張るのが、地面がデコボコしているため、大変でした。これは、地面から上がってくる湿気を防ぐためのもので、シートを敷いた後には、水滴がついていて、防湿効果が分かります。
シートの上を歩くと厚手のビニールのようなものなため、足元が滑ったり、絡みついたり、やり難かったです。防湿シートを張り合わせる時には、布のガムテープを使いました。
調湿剤『みやちゅう 床下カラッと 敷き込みタイプ 床下調湿材』は、まくと白い粉が舞うため、マスクをつけました。ただ、やった感じでは、派手に上から、ザーと出せば、もちろん、白い粉が舞うのですが。
こんなものかなという感じで、特別、フワフワと粉が舞うというものでもなく、粉が重めなため、拡散しにくそうな感じです。
六畳間の床下の骨組みくらいなら、長さは3mくらいあるものの、男一人でも持てる重さです。今のところ、ちょっと時間はかかりそうですが、男一人でも、問題なくできる作業です。
素人で初めての割には、結構、上手く行っているような気がします。
|
|
|
|
ゆがんだ床を骨組みから直す 床下の作りをみると、大工さんの失敗もあり [ゆがんだ床を骨組みから直す]
昔の建物なため、基礎の部分は、土の上に平らな石を置き、その上に、床を支える太い木材を立てています。
部屋の真ん中に掘りごたつができるように、コンクリートで囲んだ部分があるのですが、そのデキが悪いです。
掘りごたつの両側が、太く長い木材も支えているのですが。高さが合っていません。片方は、部屋の枠と同じ高さ、もう一方は、枠の高さよりも高いです。
部屋を囲むように作られた枠の部分は、全て高さが合っていて、キチンと作られていました。
ただ、真ん中の掘りごたつの高さを間違えて作っているため、掘りごたつの脇に木材をのせると、その木材の片側が、5cmほど浮きます。
今まで、どうだったのかと調べてみると、その太い木材を下に押しながら、反対側から太い釘を2本打ち、捻じ曲げた状態で固定していたのが分かります。
この部屋は、平らなように見えて、掘りごたつの上あたりで、少し盛り上がっていたことになります。
茶の間なので、真ん中にテーブルがあり、真上を歩くことはありません。それで、より気づきにくかったんじゃないかと思います。
今回、これをどうするかなのですが。平らにするため、高めになっている掘りごたつの側面には、木材を通さず、少し離れたところに変えました。
それでも、横に細めの木材を格子状に置いた場合、掘りごたつのヘリの方が、それよりも高くなり、邪魔になります。
私だったら、掘りごたつを使う予定もないため、ヘリ部分を叩いて壊しそうですが。兄は、現状を維持したいという気持ちが強いため、どうなることやら。
正確に作られた家なら、まだ直しやすいのですが。こういうことが、次々とあると、その都度、考えながらになり、進みが悪いです。
ゆがんだ床を骨組みから直す 畳をはがすと骨組みが折れ、一から直す [ゆがんだ床を骨組みから直す]
畳をはがし、床材をはずしたのですが。骨組みが、どんな状態か調べたところ、ほとんどがシロアリで木材がスポンジのようになり、細い木材を支える太い2本の木材も、使い物にならず。
思ったよりも状態が悪く、すべて外して、新たに骨組みから作ることになりました。
兄は、やると言ったら、やるタイプなため、止めることができません。ただ、手先が器用で、几帳面なため、もとのやり方を忠実に再現しつつ、今時のやり方もYouTubeの動画で学びながら、やれるだけやることになります。
私だったら、応急処置で、できるだけ早く、元の状態で使えるようにと思うのですが。兄が、決めた以上、私は、兄のやり方に合わせて、手伝うだけです。
兄も私も、日曜大工すらしたことがなく、床下を直すのも、初めてです。ここまで、やってしまっているため、後戻りできません。
昔の建物だけに、『べた基礎』(住宅の下全面に鉄筋コンクリートを流し込んだ基礎)ではなく、土の地面が見えています。
そこで、防湿のため、湿気を抑える『みやちゅう 床下カラッと 敷き込みタイプ 床下調湿材』と、その下に敷く防湿シート『みやちゅう 床下調湿剤 床下カラッと 専用 強力防湿シート 1本』も買いました。
これで、べた基礎ではない分が、少しでも補えればとなります。乾燥している方が、木材も長持ちして、カビを防いだり、湿気を好むシロアリにも効果があるそうです。
これから、どんどん手を加え、断熱材も入れるらしく、毎週末に作業します。年内には、終わる予定ですが、先が長そうです。
兄と模型を作っているような感覚もあり、見た目で、出来が分かるため、その楽しさはありそうです。材料が、何でも揃う時代なので、結構な所まで、やれると思います。
次は、廊下など、時期を見て、次々と直すそうで、どうなることやら。
|
|